酸素
私たち人間は、酸素を吸って二酸化炭素をはいています。これは動物も同じです。 いっぽうで植物は、光合成によって二酸化炭素を酸素に作りかえてくれます。(もちろん呼吸もしています。)
ここでは、人工的に酸素を発生させる方法を説明しましょう。方法は何種類もありますが、特に次の2通りがよく出ますので、どちらも覚えておくようにしましょう。
二酸化マンガンに過酸化水素水をかける
まずは
二酸化マンガンに
過酸化水素水をかける方法です。過酸化水素水のことを
オキシドールと言ったりもします。
発生した酸素は、
水にとけにくい性質をもっているので、図のように
水上置換法で集めます。
このとき、二酸化マンガンは、
過酸化水素水をかける前をかけた後とでは、大きさも量もまったくかわりません。過酸化水素水を分解させて酸素を発生させる魔法の石なんですね。
このように、自分は変化しないけれど相手を変化させる物質のことを
触媒と言いますので覚えておきましょう。
塩素酸ナトリウムを熱する
続いて、
塩素酸ナトリウムを火で熱する方法です。火で熱することで酸素が発生します。こちらでも同じように、発生した酸素は
水上置換法で集めます。
二酸化マンガン+ 過酸化水素水→酸素
塩素酸ナトリウム+(熱)→酸素