二酸化炭素
私たち人間は、酸素を吸って二酸化炭素をはいています。これは動物も同じです。
いっぽうで植物は、光合成によって二酸化炭素を酸素に作りかえてくれます。(もちろん呼吸もしています。)
ここでは、人工的に二酸化炭素を発生させる方法を説明しましょう。方法は何種類もありますが、特に次の2通りがよく出ますので、どちらも覚えておくようにしましょう。
石灰石に塩酸をかける
まずは、
石灰石に
うすい塩酸をかける方法です。
石灰石は貝殻や卵の殻によく含まれているものです。
これにうすい塩酸をかけると、二酸化炭素が発生します。
炭酸水素ナトリウムに塩酸をかける
続いては、
炭酸水素ナトリウムに
うすい塩酸をかける方法です。
これは重層(じゅうそう)という物質のことで、脱臭剤などに使われるものです。これにうすい塩酸をかけても、二酸化炭素が発生します。
石灰石+ うすい塩酸→二酸化炭素
炭酸水素ナトリウム+ うすい塩酸→二酸化炭素
下方置換法
発生した二酸化炭素の集め方もテストによく出るところですので覚えておきましょう。
図をみてください。
このような気体の集め方を
下方置換法といいます。左側の容器で二酸化炭素を発生させて、右側の容器に集めます。ポイントは、
発生した側の容器よりも、集める側の容器の入り口が下にあるという点です。
二酸化炭素は空気よりも重たい気体ですので、下に、下に行こうとする性質があります。ですので、集める容器の入り口を、発生させる容器の入り口よりも低くしてあげる必要があるんですね!