酸性雨とは
酸性雨(さんせいう)とは、漢字のとおり、
酸性のとくちょうをもった雨のことです。
ふだん降ってくる雨の中には、大気中の二酸化炭素がまざっていています。このために雨は酸性をしめすのが普通なのですが、二酸化炭素のような気体がまざりすぎて、強すぎる酸性のとくちょうを持った雨が降ることがあります。この雨のことを
酸性雨とよびます。
酸性雨の与える影響
酸性雨の影響で、酸性雨によって木が枯れてしまったり、湖が酸化してしまい魚が生きられなくなるといった問題が出ています。
また、自然界に対してだけではなく、鉄でできた建物や、銅でできた歴史的に大切な建造物を溶かしてしまうといった問題も引き起こしています。(写真は、酸性雨で枯れてしまった森です)
酸性雨はどうやってできるの?
では酸性雨はなぜ発生するのでしょうか。
酸性雨とは、酸性の物質を多くふくんだ雨のことなので、酸性の物質がたくさん空気中に放出されることによって、酸性雨がつくられやすいシチュエーションになります。ここでいう酸性の物質とは、
二酸化炭素や
硫黄を含む物質、
窒素を含む物質のことです。
これらの物質は自動車の排気ガスや、火山ガスなどに多くふくまれていますし。ものを燃やしたとき(火力発電など)にも発生します。
これらの物質が、大気中で雨とからんで混ざって酸性雨になるのです。
酸性雨は国際問題!?
じゃあ自分たちの国からでる、酸性の物質をおさえたらいいのかというと、そう簡単ではありません。雨は国境に関係なく降りますよね。いくら自分たちの国ががんばって酸性物質の量をおさえたとしても、もしとなりの国が出した物質が雲と一緒に国境をこえてきたら意味がありません。
酸性雨の問題は、国同士が手をむすんで解決しなければいけない問題の1つなんですね。