形容動詞とその活用(中学国語の文法)
ここでは、
形容動詞の活用について説明していきましょう。
動詞や形容詞でみてきたように、形容動詞にも活用形があります。
形容動詞は、物事の性質や状態を表す語彙であり、終止形が「〜だ」で終わる自立語です。例えば、「静かだ」「にぎやかだ」「元気だ」などが形容動詞にあたります。形容動詞は語幹と語尾に分けられます。語幹は形容動詞の本体であり、意味を持ちます。一方、語尾は活用する部分であり、文法的な働きをします。
形容動詞は活用することができ、体言や用言を修飾したり、主語や接続語になったりすることができます。活用の例としては、形容動詞「静かだ」を使って、「静かな場所」「静かに歩く」「彼は静かだ」といった表現が挙げられます。形容動詞の活用形は、文脈や敬語の使い方によって変化することもあります。
形容詞と同じように、まずは
活用形を覚えるところから始めましょう!
活用形 | 形容動詞のうしろにつけるフレーズ |
未然形 | だろ |
連用形 | だっ、で、に |
終止形 | だ |
連体形 | な |
仮定形 | なら |
命令形 | ○ |
※形容動詞には命令形はありません。
形容詞と同じように、何度も口にだして覚えましょう。
「
だろ、だっ、で、に、だ、な、なら」、「
だろ、だっ、で、に、だ、な、なら」・・・
形容動詞のみわけ方
形容動詞の問題でまちがえやすいのが、「
形容動詞のみわけ方」です。
具体的にどんな問題かみてみましょう。
・「彼は健康だ」
この文章の場合、
「健康だ」は形容動詞です。
とっておきのみわけ方を紹介しましょう!
①「だ」を「な」に変えて、うしろに名詞を付けられれば形容動詞
②前に「とても」や「非常に」を付けられれば形容動詞
※この2つは必ず覚えるようにしましょう。
まず①を使って「健康だ」の「だ」を「な」に変えます。
「
彼は健康な」となりますね。
※ここからは「健康な」だけを考えるようにします。
このうしろに何か適当な名詞をもってきます。例えば「生活」をつけてみましょう。
「
・・・健康な生活」
そして②を使って「健康」の前に「とても」を入れてみましょう。
「
・・・とても健康な生活」
となり、文章としてもスムーズですね!
これが形容動詞でなければ①と②をうまく使うことができません。
まとめ
①「だ」を「な」に変えて、うしろに名詞を付けられれば形容動詞
②前に「とても」や「非常に」を付けられれば形容動詞
この2つをしっかりとおさえるようにしましょう。
最初はわからなくてもできるまで問題を何回も解いていくと、なんとなく雰囲気でわかるようになってきますから安心してください!