形容詞
このテキストでは、
形容詞の性質について説明していきましょう。
まず復習の意味もかねて、『形容詞』って何?というところから始めましょう。
形容詞とはざっくり言うと、
名詞を修飾することばのことです。
次の例文を見てみましょう。
・その花は、とても美しい。
この文章において、「美しい」という言葉は、名詞「花」を修飾しています。
もう1つ見てみましょう。
・彼は走るのが速い。
この文章では、「速い」という言葉は、名詞「彼」を修飾していますね。
このように、
おもに名詞を修飾することばが
形容詞です。
形容詞の活用
動詞でやったように、形容詞にも活用があります。
※
形容詞の活用は1パターンだけですので、覚えるようにしてください。
むしろ覚えなければ形容詞の問題を解くことができません。
活用形 | 形容詞のうしろにつけるフレーズ |
未然形 | かろ |
連用形 | かっ、く、う |
終止形 | い |
連体形 | い |
仮定形 | けれ |
命令形 | (かれ) |
※
命令形の「かれ」は、学校によって教えているところと教えていないところがあります。
教わっていない場合は気にしなくて大丈夫です。
赤文字を「
かろ、かっ、く、う、い、い、けれ、かれ」とリズムで頭にいれてしまいましょう。
問題をやってみましょう
それでは実際に問題をいくつかやってみましょう。
【問題】
次の文章中の形容詞の活用形を答えなさい
1:彼はとても足が
速い。
2:彼女は
美しい着物を着ている。
3:もっと背が
高ければなぁ。
さぁ、どうでしょう?わかりましたか?
まず1問目、「彼はとても足が
速い。」ですが、これは何形でしょうか?
先ほどの活用形をみてみましょう。
活用形 | 形容詞のうしろにつけるフレーズ |
未然形 | かろ |
連用形 | かっ、く、う |
終止形 | い |
連体形 | い |
仮定形 | けれ |
命令形 | (かれ) |
この中で、
「い」で終わっているのはどれかを探します。
終止形と連体形が「い」で終わっていますね。ではどちらが正解か・・・
文章が形容詞で終わっている場合は終止形、そうでない場合は連体形と覚えておきましょう。
同じ要領で2問目をみてみると、これも「い」で終わっていますね。
しかし1問目と異なるのは、
1問目は「速い」で文章が終わっているのに対し、2問目では「美しい着物」と後ろに続く文章がありますね。
このような場合は連体形になります。
ややこしいですが
文章が形容詞で終わっている場合は終止形、そうでない場合は連体形と覚えておきましょう。
と覚えておきましょう。大切なことなので2回書いておきました。
では最後に3問目です。
「高けれ」という形容詞ですね。これは先ほどの活用表からすぐにわかります。
答えは「仮定形」ですね。
まとめ
今までみてきたように、形容詞の活用形は「
かろ、かっ、く、う、い、い、けれ、かれ」を覚えることで簡単にみわけることができるようになります。
「かろ、かっ、く、う、い、い、けれ、かれ」、「かろ、かっ、く、う、い、い、けれ、かれ」・・・気付いたら口にしているようになるぐらい何回も口にして覚えましょう!