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古文単語「ふるし/古し/旧し」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
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「ふるし/古し/旧し」の意味・活用・使用例【形容詞ク活用】

このテキストでは、ク活用の形容詞「ふるし/古し/旧し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。



形容詞・ク活用

未然形ふるくふるから
連用形ふるくふるかり
終止形ふるし
連体形ふるきふるかる
已然形ふるけれ
命令形ふるかれ


意味1

古い、遠い昔のことである

[出典]:和歌こそ 徒然草
古き歌どものやうに、いかにぞや、ことばの外に、あはれに気色覚ゆるはなし。」

[訳]:(最近の歌は)古い歌などのように、どういうわけか、言葉にされた部分以外で、しみじみと趣深く感じられるものはない。


意味2

年を経ている、古参である、年功を積んでいる

[出典]すさまじきもの 枕草子
「古き者どもの、さもえ行き離るまじきは、...」

[訳]古参の者たちで、そんな風に(その場を)離れることができそうもない人々は、


意味3

古びている、古臭い、珍しくない

[出典]百人一首 順徳院
「ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり」

[訳]:宮中の古びた軒端の忍ぐ草を見るにつけ、偲んでも偲びきれない昔(の良い時代)であることよ。


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