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古文単語「わづかなり/僅かなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「わづかなり/僅かなり」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
未然形 | わづかなら | ◯ |
連用形 | わづかなり | わづかに |
終止形 | わづかなり | ◯ |
連体形 | わづかなる | ◯ |
已然形 | わづかなれ | ◯ |
命令形 | わづかなれ | ◯ |
(数量や程度が)
少ない、わずかだ、たった。
[出典]:方丈記 鴨長明
「所も変はらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。」
[訳]:場所は変わらず、人も多いが、(私が)過去会った(ことのある)人は、2,30人のうち、わずかに1人か2人である。
「所も変はらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。」
[訳]:場所は変わらず、人も多いが、(私が)過去会った(ことのある)人は、2,30人のうち、わずかに1人か2人である。
みずぼらしい、貧弱だ、貧しい。
[出典]:奥の細道 松尾芭蕉
「浜はわづかなる海士の小家にて、侘しき法花寺あり。」
[訳]:浜にはみすぼらしい漁師の小さな家が並び、貧相な法華宗の寺がある。
「浜はわづかなる海士の小家にて、侘しき法花寺あり。」
[訳]:浜にはみすぼらしい漁師の小さな家が並び、貧相な法華宗の寺がある。
やっと、かろうじて。
※この用法の場合、「わづかに」の形で用いられる。
[出典]:枕草子 清少納言
「孟嘗君の鶏は、函谷関を開きて、三千の客わづかに去れり。」
[訳]:孟嘗君の鶏は、函谷関を開いて、三千名の食客とともにかろうじて逃げた。
「孟嘗君の鶏は、函谷関を開きて、三千の客わづかに去れり。」
[訳]:孟嘗君の鶏は、函谷関を開いて、三千名の食客とともにかろうじて逃げた。
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