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古文単語「わざと」の意味・解説【副詞】 |
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著作名:
走るメロス
33,377 views |
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わざと
このテキストでは、古文単語「わざと」の意味、解説とその使用例を記している。
副詞
■意味1
わざわざ、意図的に、ことさらに。
[出典]:ふと心劣りとかするものは 枕草子
「さもあるまじき老いたる人、男などの、わざとつくろひ、ひなびたるはにくし。」
[訳]:そのような言葉を使うべきではない老人や、男性などが、意図的にとりつくろって、田舎じみていることは気にくわない。
「さもあるまじき老いたる人、男などの、わざとつくろひ、ひなびたるはにくし。」
[訳]:そのような言葉を使うべきではない老人や、男性などが、意図的にとりつくろって、田舎じみていることは気にくわない。
■意味2
特別に、とりわけ、あらたまって。
※この用法の場合、多くが「わざと+形容詞/形容動詞」の形で用いる。
[出典]:すさまじきもの 枕草子
「人のもとにわざと清げに書きてやりつる文の返事、いまは持て来ぬらむかし、あやしう遅き、と待つほどに...」
[訳]:人の所に特別に立派に書いて送った手紙の返事を、(使いの者が)今頃持ってきているだろう、異常に遅いわね、と待つうちに...
「人のもとにわざと清げに書きてやりつる文の返事、いまは持て来ぬらむかし、あやしう遅き、と待つほどに...」
[訳]:人の所に特別に立派に書いて送った手紙の返事を、(使いの者が)今頃持ってきているだろう、異常に遅いわね、と待つうちに...
■意味3
本格的に、正式に。
※この用法の場合、多くが「わざと+名詞」の形で用いる。
[出典]:桐壷 源氏物語
「わざとの御学問はさるものにて、琴笛の音にも雲居を響かし...」
[訳]:本格的なご学問は言うまでもなく、琴や笛の音色につけても宮中で評判を立てさせ...
「わざとの御学問はさるものにて、琴笛の音にも雲居を響かし...」
[訳]:本格的なご学問は言うまでもなく、琴や笛の音色につけても宮中で評判を立てさせ...
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