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古文単語「ふく/吹く」の意味・解説【カ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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「ふく/吹く」の意味・活用・使用例【カ行四段活用】

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「ふく/葺く」の意味、解説とその使用例を記している。

「ふく」には
更く/深く
②老く
③吹く
葺く
などの用法があるが、ここでは「③吹く」を扱う。

カ行四段活用

未然形ふか
連用形ふき
終止形ふく
連体形ふく
已然形ふけ
命令形ふけ


意味1:自動詞

風が起こる、風が吹く

[出典]菅原道真
「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

[訳]:(春になって)東の風が吹いたならば、その香りを(私のもとまで)送っておくれ、梅の花よ。主人がいないからといって、(咲く)春を忘れてくれるなよ。


意味2:他動詞

風が吹きつける

[出典]大火とつじ風 方丈記
「中御門京極のほどより、大きなる辻風おこりて、六条わたりまで吹けること侍りき。」

[訳]:中御門京極のあたりから、大きな辻風が怒って、六条の辺りまで吹きつけたことがあった。


意味3:他動詞

笛を鳴らす

[出典]博雅の三位と鬼の笛 十訓抄
「直衣着たる男の、笛吹きければ、誰ならむと思ふほどに...」

[訳]:直衣を着た男性が、笛を吹いていたので、(博雅の三位は)誰だろうと思っていたのですが...


意味4:他動詞

息を吐いて風を起こす

意味5:他動詞

息を吐いて金属を精錬する

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