manapedia
更新日時:
古文単語「をし」の意味・解説
著作名: 走るメロス
964 views
「をし」の意味・使用例

このテキストでは、古文単語「をし」の意味、解説とその使用例を記している。

「をし」には
惜し(シク活用の形容詞)
愛し(シク活用の形容詞)
③鴛鴦(名詞)
④をし(感動詞)
などの用法がある。

惜し(シク活用の形容詞)

意味

もったいない、名残惜しい、失いたくない、大切で手放しにくい

[出典]留志長者のこと 宇治拾遺物語
「我、山にて物惜しむ神をまつりたるしるしにや、その神離れて、物の惜しからねば、かくするぞ。」

[訳]:私は、山で物をもったいないと思う神をまつった霊験だろうか、その神が離れて、(もはや)物を惜しいとは思わないので、このようにするのだ。



愛し(シク活用の形容詞)

意味

いとおしい、いとしい、愛さずにはいられない

[出典]百人一首 後鳥羽院
「人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は」

[訳]:人がいとしくも、人が恨めしくも思われることだ。(この世を)つまらないと思うがために、思い悩んでいるのだよ私は。



鴛鴦(名詞)

意味

おしどり。水鳥の名。

※「惜し」、「愛し」との掛詞で和歌に詠まれることもある。


をし(感動詞)

※「おし」に同じ。

このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。