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古文単語「おろかなり/疎かなり/愚かなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
著作名: 走るメロス
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おろかなり/疎かなり/愚かなり

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形容動詞・ナリ活用

未然形おろかなら
連用形おろかなりおろかに
終止形おろかなり
連体形おろかなる
已然形おろかなれ
命令形おろかなれ


意味1

いい加減だ、おろそかだ、なおざりだ

※この用法の場合、下に打消や反語表現を伴う場合が多い。
[出典]ある人、弓射ることを習ふに 徒然草
「わづかに二つの矢、師の前にて一つをおろかにせんと思はんや。」

[訳]:たった二本の矢を、(しかも)師匠の前で(射るのですから)その一本をおろそかにしようと思うでしょうか、いや思わないでしょう。


意味2

よそよそしい、関係が薄い、疎遠である

[出典]:須磨 源氏物語
「 父親王、いとおろかに、もとより思しつきにけるに...」

[訳]:父親王は、実によそよそしく、はじめからお思いになっていましたが...


意味3

未熟だ、不器用だ、劣っている

[出典]:徒然草
「賢き人の、この芸におろかなるを見て...」

[訳]:賢明である人で、この芸(碁を打つこと)については未熟であるのを見て...


意味4

愚かだ、思慮が浅い、鈍い

[出典]:名利に使はれて 徒然草
「名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ愚かなれ。」

[訳]:名声や利益に使われて、心を静めるゆとりもなく、一生を苦しめることこそ愚かである


意味5

言い尽くせない、不十分である

※この用法の場合、「〜とはおろかなり」や「言へばおろおかなり」などの形で用いられる。
[出典]:すさまじきもの 枕草子
「返す返すもすさまじといふは愚かなり。 」

[訳]:繰り返し興ざめであるという言葉では言い尽くせない


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