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古文単語「くふ/食ふ/喰ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「くふ/食ふ/喰ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「くふ」には
①食ふ/喰ふ
②構ふ
などの用法があるが、ここでは「①食ふ/喰ふ」を扱う。
未然形 | くは |
連用形 | くひ |
終止形 | くふ |
連体形 | くふ |
已然形 | くへ |
命令形 | くへ |
くわえる、口で支える、噛む。
[出典]:胡蝶 源氏物語
「水鳥どもの、つがひを離れず遊びつつ、細き枝どもをくひて飛びちがふ。」
[訳]:水鳥たちが、つがいで離れずに遊びながら、細い枝々をくわえて飛びかう。
「水鳥どもの、つがひを離れず遊びつつ、細き枝どもをくひて飛びちがふ。」
[訳]:水鳥たちが、つがいで離れずに遊びながら、細い枝々をくわえて飛びかう。
食べる、飲む、飲食する、生活する。
だまされる、いっぱいくう、信じる。
[出典]:好色一代男 井原西鶴
「古き事ながら、この手だて一度づつはくふことなり。」
[訳]:古い手段だが、このやり方に(誰でも)一度ずつはだまされるものである。
「古き事ながら、この手だて一度づつはくふことなり。」
[訳]:古い手段だが、このやり方に(誰でも)一度ずつはだまされるものである。
似たような言葉に「はむ/食む」と「くらふ/食らふ」がある。上代で「はむ/食む」は「飲食する」を意味し、中古では動物の動作に限られるようになった。また「くらふ/食らふ」は「くふ/食ふ」よりも乱暴で下品な食べ方を連想させる言葉である。
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