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古文単語「そこら」の意味・解説【副詞】
著作名: 走るメロス
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「そこら」の意味・活用・使用例【副詞】

このテキストでは、古文単語「そこら」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

代名詞「そこ」に接尾語「ら」がついて一語になったもの。
副詞

意味1

たくさん、多く

※この用法の場合、「そこら+名詞」の形で用いられることが多い。
[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「汝が助けにとて、片時のほどとて下ししを、そこらの年頃、そこらの黄金賜ひて、身を変へたるがごとなりにたり。」

[訳]:お前の助けにと、少しの間と思って(かぐや姫をお前のところに)下ろしたのに、多くの年月の間に、(竹の中から)たくさんの黄金を頂いて、(お前は)その身が変わったかのように(裕福に)なってしまった。


意味2

大変、非常に、たいそう

[出典]:葵 源氏物語
「こなたかなたの御送りの人ども、寺々の念仏僧など、そこら広き野に所もなし。」

[訳]:あちらこちらからお見送りの人々や、寺々の念仏僧などが、たいへん広い野原に隙間もない(ほど集まっている)。


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