manapedia
更新日時:
古文単語「ほいなし/本意無し」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
26,542 views
ほいなし/本意無し

このテキストでは、ク活用の形容詞「ほいなし/本意無し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・ク活用

未然形ほいなくほいなから
連用形ほいなくほいなかり
終止形ほいなし
連体形ほいなきほいなかる
已然形ほいなけれ
命令形ほいなかれ


意味1

残念だ、物足りない、期待はずれである

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「過ぎ別れぬること、かへすがへす本意なくこそおぼえ侍れ。」

[訳]去り別れてしまうことは、重ね重ね残念に思われます。


意味2

不本意である、気に入らない

[出典]:須磨 源氏物語
「人繁く、ひたたけたらむ住まひは、いとほいなかるべし。」

[訳]:人の出入りが多く、雑然としているような住まいは、まったく気に入らないに違いない。


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。