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古文単語「おもし/重し」の意味・解説【形容詞ク活用】 |
著作名:
走るメロス
17,113 views |
おもし/重し
このテキストでは、ク活用の形容詞「おもし/重し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・ク活用
未然形 | おもく | おもから |
連用形 | おもく | おもかり |
終止形 | おもし | ◯ |
連体形 | おもき | おもかる |
已然形 | おもけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | おもかれ |
■意味1
重い、重量がある。
[出典]:世間胸算用 井原西鶴
「こころにくし。重き物を軽う見せたるは隠し銀に極まるところ。」
[訳]:あやしい。重い物を軽いように見せているのは、隠し金があるに違いない。
「こころにくし。重き物を軽う見せたるは隠し銀に極まるところ。」
[訳]:あやしい。重い物を軽いように見せているのは、隠し金があるに違いない。
■意味2
(身分や官位、価値などが)
高い。
[出典]:牛を売る者あり 徒然草
「一日の命、万金よりも重し。」
[訳]:(人の)一日の命は、多くの金銭よりも価値が高い。
「一日の命、万金よりも重し。」
[訳]:(人の)一日の命は、多くの金銭よりも価値が高い。
■意味3
程度がはなはだしい、ひどい、重大である。
[出典]:かぐや姫の昇天 竹取物語
「ここにおはするかぐや姫は、重き病をし給へば、え出でおはしますまじ。」
[訳]:ここにいらっしゃるかぐや姫は、ひどい病気にかかっていらっしゃるので、(外に)出ていらっしゃることはできないでしょう。
「ここにおはするかぐや姫は、重き病をし給へば、え出でおはしますまじ。」
[訳]:ここにいらっしゃるかぐや姫は、ひどい病気にかかっていらっしゃるので、(外に)出ていらっしゃることはできないでしょう。
■意味4
どっしりしている、落ち着いている、重々しい。
[出典]:桐壷 源氏物語
「一の皇子は、右大臣の女御の御腹にて、寄せ重く、疑ひなき儲の君と、世にもてかしづき聞こゆれど」
[訳]:(帝の)第一の皇子は、右大臣の娘で女御となった人がお産みになった子で、後ろ盾がどっしりしており、疑いなく皇太子(となられる人)であると、世間でも大切にお世話し申し上げていますが...
「一の皇子は、右大臣の女御の御腹にて、寄せ重く、疑ひなき儲の君と、世にもてかしづき聞こゆれど」
[訳]:(帝の)第一の皇子は、右大臣の娘で女御となった人がお産みになった子で、後ろ盾がどっしりしており、疑いなく皇太子(となられる人)であると、世間でも大切にお世話し申し上げていますが...
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