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古文単語「あいきゃう/愛敬」の意味・解説【名詞】
著作名: 走るメロス
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あいきゃう/愛敬

このテキストでは、古文単語「あいきゃう/愛敬」の意味、解説とその使用例を記している。

⇒下記「あいぎゃう/愛敬」と同義。

あいぎゃう/愛敬

名詞

意味1

慈しみ尊ぶこと

※仏教語。

意味2

愛らしさ、かわいらしさ、にこやかでかわいいこと、魅力

[出典]虫は 枕草子
「蝿こそにくきもののうちに入れつべく、愛敬なきものはあれ。」

[訳]:蝿こそ、気に入らないものの中に入れるべきで、かわいげのないものである。


意味3

優しさ、思いやり、人情味

[出典]いでや、この世に生まれては 兼好法師
「ものうち言ひたる、聞きにくからず、愛敬ありて、言葉多からぬこそ、飽かずむかはまほしけれ。」

[訳]:ものを言うのにつけても、聞きにくいこともなく、人情味があって、口数が多くない人とは、飽きずに対座していたいものです。


意味4

夫婦の結びつき、結婚

[出典]:葵 源氏物語
「げに、愛敬のはじめは日選りして聞こしめすべきことにこそ。」

[訳]:本当に、結婚のはじめには吉日を選んで(餅を)お召し上がりになるべきです。


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