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古文単語「たはやすし/容易し」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
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たはやすし/容易し

このテキストでは、ク活用の形容詞「たはやすし/容易し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・ク活用

未然形たはやすくたはやすから
連用形たはやすくたはやすかり
終止形たはやすし
連体形たはやすきたはやすかる
已然形たはやすけれ
命令形たはやすかれ


意味1

たやすい、容易である、簡単である

[出典]蓬莱の玉の枝 竹取物語
「かねてこと皆仰せたりければ、その時一の宝なりける鍛冶匠六人を召し取りて、たはやすく人寄りて来まじき家を造りて...」

[訳]:(皇子は)あらかじめ(やることを)すべて命じていらっしゃったので、その当時国宝級であった(それほど技術の高い)鍛冶職人6人をお呼び寄せになって、簡単には近寄ってこれないような家を作り...


意味2

軽々しい、軽率だ

[出典]:賢木 源氏物語
たはやすく御心にまかせて、参うでたまふべき御住み処にはたあらねば...」

[訳]軽々しくお心のままに、参上なさるのにふさわしいお住まいでは勿論ないので...


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