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古文単語「いひやる/言ひ遣る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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いひやる/言ひ遣る

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「いひやる/言ひ遣る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行四段活用

未然形いひやら
連用形いひやり
終止形いひやる
連体形いひやる
已然形いひやれ
命令形いひやれ


意味1:他動詞

(手紙や使いの者を通して)
相手に伝える、言い送る

[出典]初冠 伊勢物語
「...となむ追ひつきて言ひやりける。」

[訳]:...と、すぐに(詠んで)言い送りました。


意味2:他動詞

全部言う、最後まで言い尽くす、すらすら言う

※この用法の場合、多くが打消の語を伴って用いられる。
[出典]薄雲 源氏物語
「えも言ひやらず、いみじう泣けば...」

[訳]:(明石の君は)どうしても最後まで言いきることができず、たいそう泣くので...


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