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古文単語「きゆ/消ゆ」の意味・解説【ヤ行下二段活用】 |
著作名:
走るメロス
54,489 views |
「きゆ/消ゆ」の意味・活用・使用例【ヤ行下二段活用】
このテキストでは、ヤ行下二段活用の動詞「きゆ/消ゆ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ヤ行下二段活用
未然形 | きえ |
連用形 | きえ |
終止形 | きゆ |
連体形 | きゆる |
已然形 | きゆれ |
命令形 | きえよ |
■意味1:自動詞
(形や感情が)
消えてなくなる、なくなる。
[出典]:ゆく河の流れ 方丈記
「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」
[訳]:(河の流れの)よどみに浮かんでいる水の泡は、一方では(形が)消え(てなくなり)一方では(形が)できたりして、長い間(そのままの状態で)とどまっている例はない。
「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」
[訳]:(河の流れの)よどみに浮かんでいる水の泡は、一方では(形が)消え(てなくなり)一方では(形が)できたりして、長い間(そのままの状態で)とどまっている例はない。
■意味2:自動詞
意識がなくなる、気絶する。
[出典]:手習 源氏物語
「いと弱げに、消えもてゆくやうなれば...」
[訳]:ひどく弱々しそうで、だんだん意識がなくなっていく様子なので...
「いと弱げに、消えもてゆくやうなれば...」
[訳]:ひどく弱々しそうで、だんだん意識がなくなっていく様子なので...
■意味3:自動詞
死ぬ、命を失う。
※死ぬことを婉曲して表す言葉。
[出典]:蜻蛉 源氏物語
「あはれ知る心は人におくれねど数ならぬ身に消えつつぞ経る」
[訳]:悲しみを知る心は人に劣りませんが、ものの数にも入らない身の私は死ぬような思いで過ごしております
「あはれ知る心は人におくれねど数ならぬ身に消えつつぞ経る」
[訳]:悲しみを知る心は人に劣りませんが、ものの数にも入らない身の私は死ぬような思いで過ごしております
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