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古文単語「ちぎり/契り」の意味・解説【名詞】
著作名: 走るメロス
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「ちぎり/契り」の意味・活用・使用例【名詞】

このテキストでは、古文単語「ちぎり/契り」の意味、解説とその使用例を記している。

名詞

意味1

約束、契約

[出典]ありがたきもの 枕草子
「男女をば言はじ、女どちも、ちぎり深くて語らふ人の、末までなかよき人、難し。 」

[訳]:男女の仲については言うまでもないが、女同士でも、約束が確かで親しく付き合っている人で、最後まで仲のいい人というのは、めったにいない。


意味2

前世からの約束、宿縁

[出典]桐壷 源氏物語
「前の世にも御契りや深かりけむ...」

[訳]:(帝とその寵愛を受けていた女性は)前世でもご宿縁が深かったのでしょうか...




意味3

逢瀬、夫婦の縁、男女の恋の約束

[出典]:松風 源氏物語
「月に二度ばかりの御契りなめり。」

[訳]:月に二度ほどの逢瀬のようです。


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