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古文単語「としごろ/年頃/年来/年比」の意味・解説【名詞・副詞】
著作名: 走るメロス
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「としごろ/年頃/年来/年比」の意味・活用・使用例【名詞/副詞】

このテキストでは、古文単語「としごろ/年頃/年来/年比」の意味、解説とその使用例を記している。

「としごろ」には、
①名詞
②副詞
としての用法がある。

①名詞

「としごろ+の・に・より・も」または「〜の+としごろ」の形であれば名詞。
意味1

長年、ここ数年

[出典]:故殿の御ために 枕草子
「かばかり年ごろになりぬる得意の、疎くてやむはなし。」

[訳]:このように長年(の付き合い)になった親友(との関係)は、疎遠なままで終わることはない。


[出典]葵・物の怪の出現 源氏物語
年ごろ、よろづに思ひ残すことなく過ぐしつれど...」

[訳]長年、いろいろと思いを残すことなく過ごしてきましたが...


意味2

年格好、年配

[出典]:三人法師 御伽草子
「その中に年ごろ四十二、三ばかりなる僧の...」

[訳]:その中に、年格好が四十二、三歳ほどである僧で...




②副詞

直接、動詞を修飾しているのをみて副詞と判断する。
意味

ここ数年、長年

[出典]門出・東路の道の果て 更級日記
年ごろ遊び慣れつる所を、あらはにこほち散らして...」

[訳]ここ数年遊びなれた家を、丸見えになるほど乱雑に壊して...


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