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古文単語「たまはる/給はる/賜はる」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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たまはる/給はる/賜はる

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「たまはる/給はる/賜はる」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

ラ行四段活用

未然形たまはら
連用形たまはり
終止形たまはる
連体形たまはる
已然形たまはれ
命令形たまはれ


意味1:他動詞

(受く、もらふの謙譲語で)
頂く、頂戴する

[出典]沙石集
「初恋といふ題を給はりて、忠見、名歌詠み出したりと思ひて...」

[訳]:初恋という題材を頂いて、忠見は、名歌を詠むことができたと思い...


意味2:他動詞

(与ふの尊敬語で)
お与えになる

[出典]:平家物語
「備前の児嶋を佐々木にたまはりける。」

[訳]:(源頼朝は)備前の国の児島を佐々木にお与えになりました。




意味3:補助動詞

(謙譲を表して)
お〜頂く

[出典]:徒然草 兼好法師
「現心なく酔ひたるものに候ふ。まげて許したまはらむ。」

[訳]:正気を失って酔っている者でございます。ぜひとも許し頂きください。


意味4:補助動詞

(尊敬を表して)
お〜くださる

[出典]:きのふはけふの物語
「蓋を開けてたべ。申したきことがある。まづ火を消してたまはれ。」

[訳]:蓋を開けてください。申し上げたいことがあります。まずは火を消しになってください


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