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古文単語「はしる/走る/奔る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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はしる/走る/奔る

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「はしる/走る/奔る」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

ラ行四段活用

未然形はしら
連用形はしり
終止形はしる
連体形はしる
已然形はしれ
命令形はしれ


意味1:自動詞

駆ける、走る

[出典]若紫・北山の垣間見 源氏物語
「十ばかりにやあらむと見えて、白き衣、山吹などの、なえたる着て走り来たる女子...」

[訳]:十歳ほどであろうと思われる、白い下着に、山吹襲で着慣れている物を着て駆けて来た女の子がいますが...


意味2:自動詞

飛び散る、はねる

[出典]五月ばかりなどに 枕草子
「人などのあゆむに走り上がりたる、いとをかし。」

[訳]:人が歩くときに水がはね上がったりするのは、趣がある。




意味3:自動詞

胸がどきどきする、わくわくする

[出典]:更級日記 菅原孝標女
はしるはしるわづかに見つつ...」

[訳]わくわくしながらわずかに読んでは...


意味4:自動詞

逃げ出す、逃げる

[出典]:方丈記 鴨長明
走り出づれば、地割れ裂く。」

[訳]:(地震のために外に)逃げ出すと、地面が割れ裂ける。


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