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古文単語「ただいま/只今」の意味・解説【名詞・副詞】
著作名: 走るメロス
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「ただいま/只今」の意味・活用・使用例【名詞】

このテキストでは、古文単語「ただいま/只今」の意味、解説とその使用例を記している。

「ただいま」には、
①名詞
②副詞
としての用法がある。
①名詞

意味

今、現在

[出典]:清涼殿の丑寅の 枕草子
ただいまの関白殿、三位の中将と聞こえけるとき...」

[訳]現在の関白殿が、三位の中将と申し上げていたときのこと...




②副詞

意味1

たった今、今すぐ、ちょうど今

[出典]花山院の出家 大鏡
「いかにかくは思し召しならせおはしましぬるぞ。ただ今過ぎば、おのづから障りも出でまうで来なむ。」

[訳]:どうしてそのように(お手紙を持って行こうと)お思いになられたのですか。が過ぎれば、自然と(人の目を避けて出て行くのに)支障もでて参るに違いありません。


意味2

すぐに、直ちに

[出典]:上にさぶらふ御猫は 枕草子
「この翁丸、打ち調じて犬島へ遣わせ。ただ今。」

[訳]:この翁丸を、打ちこらしめて犬島へ追放せよ。直ちに。」


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