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古文単語「わびし/侘びし」の意味・解説【形容詞シク活用】 |
著作名:
走るメロス
54,415 views |
「わびし/侘びし」の意味・活用・使用例【シク活用の形容詞】
このテキストでは、シク活用の形容詞「わびし/侘びし」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
形容詞・シク活用
未然形 | わびしく | わびしから |
連用形 | わびしく | わびしかり |
終止形 | わびし | ◯ |
連体形 | わびしき | わびしかる |
已然形 | わびしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | わびしかれ |
■意味1
がっかりだ、おもしろくない。
[出典]:枕草子 清少納言
「「御物忌みとて取り入れず。」と言ひて持て帰りたる、いとわびしく、すさまじ。」
[訳]:「物忌中なので受け取りません。」と言って(従者が手紙を)持って帰ってくるのは、とてもがっかりで興ざめなことです。
「「御物忌みとて取り入れず。」と言ひて持て帰りたる、いとわびしく、すさまじ。」
[訳]:「物忌中なので受け取りません。」と言って(従者が手紙を)持って帰ってくるのは、とてもがっかりで興ざめなことです。
■意味2
困ったことだ、やりきれない、切ない。
■意味3
心細い、物寂しい。
[出典]:古今和歌集 壬生忠岑
「山里は秋こそことにわびしけれ鹿の鳴く音に目を覚ましつつ」
[訳]:山里では、季節の中でも秋こそがひときわ物寂しいものです。鹿の鳴き声を聞くたびに、目をたびたび覚まして眠れずにいます。
「山里は秋こそことにわびしけれ鹿の鳴く音に目を覚ましつつ」
[訳]:山里では、季節の中でも秋こそがひときわ物寂しいものです。鹿の鳴き声を聞くたびに、目をたびたび覚まして眠れずにいます。
■意味4
興ざめだ、つまらない。
[出典]:徒然草 兼好法師
「前栽の草木まで心のままならず作りなせるは、見る目も苦しく、いとわびし。」
[訳]:庭に植えた草木まで、自然のままではなく(手を加えて)つくり上げてあるのは、見た目も不快で、たいそう興ざめなものです。
「前栽の草木まで心のままならず作りなせるは、見る目も苦しく、いとわびし。」
[訳]:庭に植えた草木まで、自然のままではなく(手を加えて)つくり上げてあるのは、見た目も不快で、たいそう興ざめなものです。
■意味5
貧しい、みすぼらしい。
[出典]:大和物語
「人に雇はれ、使はれもせず、いとわびしかりけるままに...」
[訳]:人に雇われも、使われることもなく、たいそう貧しかったのにつれて...
「人に雇はれ、使はれもせず、いとわびしかりけるままに...」
[訳]:人に雇われも、使われることもなく、たいそう貧しかったのにつれて...
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