更新日時:
|
|
古文単語「なむ/並む/南無」の意味・解説【動詞・助動詞・名詞】 |
|
著作名:
走るメロス
14,752 views |
このテキストでは、古文単語「なむ/並む/南無」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
「なむ/なん」には、
・係助詞
・終助詞
・連語
・助動詞
・動詞
・名詞
としての用法があるが、ここでは①助動詞、②動詞、③名詞の用法の解説を行う。
※参照:係助詞/終助詞の用法
※参照:連語の用法
未然形 | ◯ |
連用形 | ◯ |
終止形 | なむ |
連体形 | なむ |
已然形 | なめ |
命令形 | ◯ |
〜だろう、〜しているだろう。
※この用法の場合、活用語の終止形、またはラ変型の連体形に付く。現在推量を表す助動詞「らむ」と同語と考えられる。
[出典]:万葉集
「...鎌倉の水無の瀬川に潮満つなむか」
[訳]:...鎌倉の水無瀬川には潮が満ちているだろうか
「...鎌倉の水無の瀬川に潮満つなむか」
[訳]:...鎌倉の水無瀬川には潮が満ちているだろうか
未然形 | なま |
連用形 | なみ |
終止形 | なむ |
連体形 | なむ |
已然形 | なめ |
命令形 | なめ |
並ぶ、一列に連なる。
[出典]:大鏡
「御前どももえ驚かし申さで、ただ候ひなめるに...」
[訳]:先払いをする者も(道隆を)起こし申し上げることができずに、ただ並んでいると...
「御前どももえ驚かし申さで、ただ候ひなめるに...」
[訳]:先払いをする者も(道隆を)起こし申し上げることができずに、ただ並んでいると...
並べる、一列に連ねる。
[出典]:万葉集
「秋されば霧立ちわたる天の川石並置かば継ぎて見むかも」
[訳]:秋になると霧がたちこめる天の川に飛び石を並べて置いたなら(彦星と織女は)絶えず会うことができるだろうか
「秋されば霧立ちわたる天の川石並置かば継ぎて見むかも」
[訳]:秋になると霧がたちこめる天の川に飛び石を並べて置いたなら(彦星と織女は)絶えず会うことができるだろうか
未然形 | なめ |
連用形 | なめ |
終止形 | なむ |
連体形 | なむる |
已然形 | なむれ |
命令形 | なめよ |
並べる、一列に連ねる。
菩薩に帰依することを表す言葉。
※参照:係助詞/終助詞の用法
※参照:連語の用法
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
古文単語「いだしやる/出だし遣る」の意味・解説【ラ行四段活用】
>
古文単語「いたづらなり/徒らなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
>
古文単語「おもほす/思ほす」の意味・解説【サ行四段活用】
>
古文単語「いひつかふ/言ひ使ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】
>
古文単語「しりさき/尻前/後前」の意味・解説【名詞】
>
最近見たテキスト
古文単語「なむ/並む/南無」の意味・解説【動詞・助動詞・名詞】
10分前以内
|
>
|
注目テキスト