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古文単語「こころづよし/心強し」の意味・解説【形容詞ク活用】
著作名: 走るメロス
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こころづよし/心強し

このテキストでは、ク活用の形容詞「こころづよし/心強し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・ク活用

未然形こころづよくこころづよから
連用形こころづよくこころづよかり
終止形こころづよし
連体形こころづよきこころづよかる
已然形こころづよけれ
命令形こころづよかれ


意味1

気丈だ、意思が固い、我慢強い

[出典]:賢木 源氏物語
「女もえ心強からず、なごりあはれにて眺め給ふ。」

[訳]:「女(六条御息所)も気丈でいることができず、別れのあとはしみじみと物思いにふけりながらぼんやりと見やっていらっしゃいます。」


意味2

強情である、薄情である、つれない

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「かくわづらはしき身にてはべれば、心得ずおぼしめされつらめども、心強く承らずなりにしこと、なめげなるものに思しめしとどめられぬるなむ、心にとまり侍りぬる。」

[訳]:このように複雑な身の上でございますので、(帝は)納得できないとお思いになっておられるでしょうが、強情に(宮仕えを)お引き受け申し上げなかったことを、無礼な者と思いとどめられてしまいますことが、心残りでございます。


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