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古文単語「あかなくに/飽かなくに」の意味・解説【連語】 |
著作名:
走るメロス
14,238 views |
あかなくに/飽かなくに
このテキストでは、古文単語「あかなくに/飽かなくに」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
成り立ち
カ行四段活用「あく」の未然形「あか」、打消の助動詞「ず」の古い未然形「な」、接尾語「く」と助詞「に」が一語になったもの。
連語
■意味1
(「なくに」が逆説の意味を表し)
満足していないのに、名残惜しいのに。
[出典]:渚の院 伊勢物語
「飽かなくにまだきも月の隠るるか山の端逃げて入れずもあらなむ」
[訳]:まだ満足していないのに、もっと眺めていたいのに、もう月が隠れてしまうのでしょうか。山の端よ、逃げて月を入れないでおくれ。
「飽かなくにまだきも月の隠るるか山の端逃げて入れずもあらなむ」
[訳]:まだ満足していないのに、もっと眺めていたいのに、もう月が隠れてしまうのでしょうか。山の端よ、逃げて月を入れないでおくれ。
■意味2
(「なくに」が順接/詠嘆の意味を表し)
満足していないから、飽き足りないことだなあ。
[出典]:万葉集
「我が舟の楫はな引きそ大和より恋ひ来し心いまだ飽かなくに」
[訳]:私の船の楫をどうか引いてくれるな。大和から心惹かれてやってきた心がまだ満足していないのだから。
「我が舟の楫はな引きそ大和より恋ひ来し心いまだ飽かなくに」
[訳]:私の船の楫をどうか引いてくれるな。大和から心惹かれてやってきた心がまだ満足していないのだから。
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