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平家物語『忠度の都落ち(薩摩守忠度は、いづくよりや帰られたりけん〜)』の品詞分解
著作名: 走るメロス
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平家物語『忠度の都落ち』

このテキストでは、平家物語の中の『忠度の都落ち(薩摩守忠度は、いづくよりや帰られたりけん〜)』の品詞分解を記しています。



※現代語訳:平家物語『忠度の都落ち(薩摩守忠度は、いづくよりや帰られたりけん〜)』の品詞分解

※「祇園精舎の鐘の声〜」で始まる一節で広く知られている平家物語は、鎌倉時代に成立したとされる軍記物語です。平家の盛者必衰、武士の台頭などが描かれています。
品詞分解

※名詞は省略しています。


薩摩守忠度は、いづくよりや帰られたりけん、侍五騎、童一人、わが身ともに七騎取つて返し、五条の三位俊成卿の宿所におはして見給へば、門戸を閉ぢて開かず。

薩摩守忠度
は、係助詞
いづく代名詞
より格助詞
係助詞
帰らラ行四段活用・未然形
尊敬の助動詞・連用形
たり完了の助動詞・連用形
けん、過去推量の助動詞・連体形
侍五騎、
童一人、
代名詞
格助詞
とも
格助詞
七騎
取つタ行四段活用・連用形の促音便
接続助詞
返し、サ行四段活用・連用形
五条の三位俊成卿
格助詞
宿所
格助詞
おはしサ行変格活用・連用形
接続助詞
マ行上一段活用・連用形
給へ尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・已然形
ば、接続助詞
門戸
格助詞
閉ぢダ行上二段活用・連用形
接続助詞
開かカ行四段活用・未然形
ず。打消の助動詞・終止形



「忠度。」と名のり給へば、「落人帰り来たり。」とて、その内騒ぎ合へり。

「忠度。」
格助詞
名のりラ行四段活用・連用形
給へ尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・已然形
ば、接続助詞
「落人
帰り来カ行変格活用・連用形
たり。」完了の助動詞・終止形
格助詞
て、接続助詞
代名詞
格助詞
騒ぎ合へハ行四段活用・已然形
り。存続の助動詞・終止形



薩摩守、馬より下り、みづから高らかにのたまひけるは、「別の子細候はず。三位殿に申すべきことあつて、忠度が帰り参つて候ふ。門を開かれずとも、このきはまで立ち寄らせ給へ。」とのたまへば、

薩摩守、
より格助詞
下り、ラ行上二段活用・連用形
みづから副詞
高らかに形容動詞・ナリ活用・連用形
のたまひハ行四段活用・連用形
ける過去の助動詞・連体形
は、係助詞
「別名詞、またはナリ活用の形容動詞「べちなり」の語幹
格助詞
子細
候はハ行四段活用・未然形
ず。打消の助動詞・終止形
三位殿
格助詞
申すサ行四段活用・終止形
べき意志の助動詞・連体形
こと
あつラ行変格活用・連用形の促音便
て、接続助詞
忠度
格助詞
帰り参つラ行四段活用・連用形の促音便
接続助詞
候ふ。丁寧の補助動詞・ハ行四段活用・終止形
格助詞
開かカ行四段活用・未然形
尊敬の助動詞・未然形
打消の助動詞・終止形
とも、接続助詞
代名詞
格助詞
きは
まで副助詞
立ち寄らラ行四段活用・未然形
尊敬の助動詞・連用形
給へ。」尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・命令形
格助詞
のたまへハ行四段活用・已然形
ば、接続助詞



俊成卿、「さることあるらん。その人ならば苦しかるまじ。入れ申せ。」とて、門を開けて対面あり。ことの体、何となうあはれなり。

俊成卿、
「さる連体詞
こと
あるラ行変格活用・連用形
らん。現在推量の助動詞・終止形
代名詞
格助詞
なら断定の助動詞・未然形
接続助詞
苦しかる形容詞・シク活用・連体形
まじ。打消推量の助動詞・終止形
入れラ行下二段活用・連用形
申せ。」謙譲の補助動詞・サ行四段活用・命令形
格助詞
て、接続助詞
格助詞
開けカ行下二段活用・連用形
接続助詞
対面
あり。ラ行変格活用・終止形
こと
格助詞
体、
何となう連語:代名詞「なに」、格助詞「と」、そして形容詞「なし」が一語になった「何となし」のウ音便
あはれなり。形容動詞・ナリ活用・終止形



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