更新日時:
|
|
枕草子 原文全集「わびしげに見ゆるもの」 |
|
著作名:
古典愛好家
6,854 views |
わびしげに見ゆるもの。
六七月の午(うま)未(ひつじ)の時ばかりに、きたなげなる車にえせ牛かけて、ゆるがしいくもの。
雨降らぬ日、張り筵(はりむしろ)したる車。
いと寒きをり、暑きほどなどに、下衆女のなりあしきが、子おひたる。
老ひたるかたゐ。
ちひさき板屋の、くろうきたなげなるが、雨にぬれたる。
また、雨いたう降るに、ちひさき馬に乗りて、御前したる人。
冬はされどよし、夏はうへの衣下重もひとつにあひたり。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
枕草子 原文全集「いみじう心づきなきもの」
>
枕草子 原文全集「あつげなるもの」
>
蜻蛉日記原文全集「雨間に例の通ひどころにものしたる日」
>
平家物語原文全集「東宮立」
>
枕草子 原文全集「近うて遠きもの/遠くて近きもの」
>
枕草子 原文全集「五月の御精進のほど」其の一
>
蜻蛉日記原文全集「つごもりよりなに心地にかあらん」
>
最近見たテキスト
枕草子 原文全集「わびしげに見ゆるもの」
10分前以内
|
>
|