manapedia
更新日時:
『かぐや姫の嘆き』の品詞分解2(かぐや姫のいはく~)文法・助動詞・敬語など
著作名: 走るメロス
151,103 views
テストに役立つ!「かぐや姫の嘆き」の品詞分解

このテキストでは、竹取物語の一節「かぐや姫の嘆き」(かぐや姫のいはく、「月の都の人にて、父母あり〜)の品詞分解と敬語の向きを記しています。書籍によっては「かぐや姫の昇天」と題するものもあるようです。 2回にわけて解説していますが、今回はその2回目です。



前回のテキスト

かぐや姫の嘆き(八月十五日ばかりの月に出でゐて、かぐや姫いといたく泣き給ふ〜)の品詞分解

現代語訳

竹取物語『かぐや姫の嘆き』わかりやすい現代語訳と解説


竹取物語とは

竹取物語は、平安時代初期に成立したとされる物語です。正確な成立年や作者は未詳です。


品詞分解

※名詞は省略しています。


■かぐや姫のいはく、「月の都の人にて、父母あり。片時の間とて、かの国よりまうで来しかども、かくこの国にはあまたの年を経ぬるになむありける。

単語品詞敬意の向き
かぐや姫ーー
の格助詞ー
いはく、ハ行四段活用「言ふ」のク語法ー
「月ーー
の格助詞ー
都ーー
の格助詞ー
人ーー
に断定の助動詞「なり」の連用形ー
て、接続助詞ー
父母ーー
あり。ラ行変格活用「あり」の終止形ー
片時ーー
の格助詞ー
間ーー
とて、格助詞または、格助詞「と」+接続助詞「て」ー
か代名詞ー
の格助詞ー
国ーー
より格助詞ー
まうで来丁寧/謙譲・カ行変格活用「まうでく」の未然形かぐや姫→親ども
しか過去の助動詞・已然形ー
ども、接続助詞ー
かく副詞ー
こ代名詞ー
の格助詞ー
国ーー
に格助詞ー
は係助詞ー
あまた副詞ー
の格助詞ー
年ーー
を格助詞ー
経ハ行下二段活用「ふ」の連用形ー
ぬる完了の助動詞「ぬ」の連体形ー
に断定の助動詞「なり」の連用形ー
なむ係助詞ー
ありラ行変格活用「あり」の連用形ー
ける。過去の助動詞「けり」の連体形ー



■かの国の父母のこともおぼえず、ここには、かく久しく遊び聞こえて、ならひ奉れり。いみじからむ心地もせず。

単語品詞敬意の向き
か代名詞ー
の格助詞ー
国ーー
の格助詞ー
父母ーー
の格助詞ー
ことーー
も係助詞ー
おぼえヤ行下二段活用「おぼゆ」の未然形ー
ず、打消の助動詞「ず」の連用形ー
ここ代名詞ー
に格助詞ー
は、係助詞ー
かく副詞ー
久しくシク活用の形容詞「ひさし」の連用形ー
遊びバ行四段活用「あそぶ」の連用形ー
聞こえ謙譲の補助動詞・ヤ行下二段活用「きこゆ」の連用形かぐや姫→親ども
て、接続助詞ー
ならひハ行四段活用「ならふ」の連用形ー
奉れ謙譲の補助動詞・ラ行四段活用「たてまつる」の已然形かぐや姫→親ども
り。完了/存続の助動詞「り」の終止形ー
いみじからシク活用の形容詞「いみじ」の未然形ー
む婉曲の助動詞「む」の連体形ー
心地ーー
も係助詞ー
せサ行変格活用「す」の未然形ー
ず。打消の助動詞「ず」の終止形ー



■悲しくのみある。されど、おのが心ならずまかりなむとする。」と言ひて、いみじう泣く。

単語品詞敬意の向き
悲しくシク活用の形容詞「かなし」の連用形ー
のみ副助詞ー
ある。ラ行変格活用「あり」の連体形ー
されど、接続詞ー
おの代名詞ー
が格助詞ー
心ーー
なら断定の助動詞「なり」の未然形ー
ず打消の助動詞「ず」の連用形ー
まかり謙譲・ラ行四段活用「まかる」の連用形かぐや姫→親ども
な強意の助動詞「ぬ」の未然形ー
む意志の助動詞「む」の終止形ー
と格助詞ー
する。」サ行変格活用「す」の連体形ー
と格助詞ー
言ひハ行四段活用「いふ」の連用形ー
て、接続助詞ー
もろともに副詞ー
いみじうシク活用の形容詞「いみじ」の連用形のウ音便ー
泣く。カ行四段活用「なく」の終止形ー



■使はるる人々も、年ごろならひて、たち別れなむことを、心ばへなどあてやかにうつくしかりつることを見ならひて、恋しからむことの堪へがたく、湯水飲まれず、同じ心に嘆かしがりけり。

単語品詞敬意の向き
使はハ行四段活用「つかふ」の未然形ー
るる受身の助動詞「る」の連体形ー
人々ーー
も、係助詞ー
年ごろーー
ならひハ行四段活用「ならふ」の連用形ー
て、接続助詞ー
たち別れラ行下二段活用「たちわかる」の連用形ー
な強意の助動詞「ぬ」の未然形ー
む仮定の助動詞「む」の連体形ー
ことーー
を、格助詞ー
心ばへーー
など副助詞ー
あてやかにナリ活用の形容動詞「あてやかなり」の連用形ー
うつくしかりシク活用の形容詞「うつくし」の連用形ー
つる完了の助動詞「つ」の連体形ー
ことーー
を格助詞ー
見ならひハ行四段活用「みならふ」の連用形ー
て、接続助詞ー
恋しからシク活用の形容詞「こひし」の未然形ー
む婉曲の助動詞「む」の連体形ー
ことーー
の格助詞ー
堪へがたく、ク活用の形容詞「たえがたし」の連用形ー
湯水ーー
飲まマ行四段活用「のむ」の未然形ー
れ可能の助動詞「る」の未然形ー
ず、打消の助動詞「ず」の未然形ー
同じシク活用の形容詞「おなじ」の連体形ー
心ーー
に格助詞ー
嘆かしがりラ行四段活用「なげかしがる」の連用形ー
けり。過去の助動詞「けり」の終止形ー



※前回のテキスト:かぐや姫の嘆き(八月十五日ばかりの月に出でゐて、かぐや姫いといたく泣き給ふ〜)の品詞分解

※現代語訳:竹取物語『かぐや姫の嘆き』わかりやすい現代語訳と解説




関連テキスト

・竹取物語『冒頭』(今は昔、竹取の翁といふもの〜)

・竹取物語『蓬莱の玉の枝』(くらもちの皇子は〜)

・竹取物語『火鼠の皮衣』(家の門に持て至りて立てり)

・竹取物語『帝の求婚』(帝、にはかに日を定めて~)

・竹取物語『かぐや姫の嘆き』(八月十五日ばかりの月に出でゐて、~)

・竹取物語『かぐや姫の昇天』(かかるほどに、宵うち過ぎて、〜)

・竹取物語『かぐや姫の昇天』(立てる人どもは~)

・竹取物語『かぐや姫の昇天』(竹取、心惑ひて~)

・竹取物語『かぐや姫の昇天』(天人の中に持たせたる箱~)


著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。

このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。