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徒然草『花は盛りに』(望月の隈なきを〜)の品詞分解
著作名: 走るメロス
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テストに役立つ!『花は盛りに』(望月の隈なきを〜)の品詞分解

このテキストでは、徒然草の一節「花は盛りに」の「望月の隈なきを、千里の外まで眺めたるよりも〜」から始まる部分の品詞分解を記しています。



徒然草とは

徒然草兼好法師によって書かれたとされる随筆です。清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』と並んで「古典日本三大随筆」と言われています。


前回のテキスト

『花は盛りに』(花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは〜)の品詞分解

現代語訳

『花は盛りに』(望月の隈なきを千里の外まで〜)の現代語訳と解説

品詞分解

※名詞は省略しています。


望月の隈なきを千里の外まで眺めたるよりも、暁近くなりて待ち出でたるが、いと心深う、青みたるやうにて、

望月
格助詞
隈なきク活用の形容詞「くまなし」の連体形
格助詞
千里
格助詞
まで副助詞
眺めマ行下二段活用「ながむ」の連用形
たる存続の助動詞「たり」の連体形
より格助詞
も、係助詞
近くク活用の形容詞「ちかし」の連用形
なりラ行四段活用「なる」の連用形
接続助詞
待ち出でダ行下二段活用「まちいづ」の連用形
たる完了の助動詞「たり」の連体形
が、格助詞
いと副助詞
心深う、ク活用の形容詞「こころふかし」の連用形「こころふかく」のウ音便
青みマ行四段活用「あをむ」の連用形
たる存続の助動詞「たり」の連体形
やうに比況の助動詞「やうなり」の連用形
て、接続助詞



深き山の杉の梢に見えたる、木の間の影、うちしぐれたるむら雲隠れのほど、またなくあはれなり。

深きク活用の形容詞「ふかし」の連体形
格助詞
格助詞
格助詞
見えヤ行下二段活用「みゆ」の連用形
たる存続の助動詞「たり」の連体形
格助詞
格助詞
影、
うちしぐれラ行下二段活用「うちしぐる」の連用形
たる存続の助動詞「たり」の連体形
むら雲隠れ
格助詞
ほど、
またなくク活用の形容詞「またなし」の連用形
あはれなり。ナリ活用の形容動詞「あはれなり」の終止形



椎柴・白樫などのぬれたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身にしみて、心あらむ友もがなと、都恋しうおぼゆれ。

椎柴・白樫
など副助詞
格助詞
ぬれラ行下二段活用「ぬる」の連用形
たる存続の助動詞「たり」の連体形
やうなる比況の助動詞「やうなり」の連体形
格助詞
格助詞
きらめきカ行四段活用「きらめく」の連用形
たる存続の助動詞「たり」の連体形
こそ、係助詞
格助詞
しみマ行四段活用「しむ」の連用形
て、接続助詞
あらラ行変格活用「あり」の未然形(※「心ある」でひとつの言葉とみなす場合も)
婉曲の助動詞「む」の連体形
もがな終助詞
と、格助詞
恋しうシク活用の形容詞「こひし」の連用形「こひしく」のウ音便
おぼゆれ。ヤ行下二段活用「おぼゆ」の已然形





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