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古文単語「あがる/上がる/揚がる/騰がる」の意味・解説【ラ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
23,247 views |
あがる/上がる/揚がる/騰がる
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「あがる/上がる/揚がる/騰がる」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
未然形 | あがら |
連用形 | あがり |
終止形 | あがる |
連体形 | あがる |
已然形 | あがれ |
命令形 | あがれ |
■意味1:自動詞
(低いところから高いところへ)
移動する、のぼる、あがる。
[出典]:かぐや姫の昇天 竹取物語
「大空より、人、雲に乗りて下り来て、土より五尺ばかり上がりたるほどに立ちつらねたり。」
[訳]:大空から、人が、雲に乗って降りてきて、地面から5尺ほど上がったところで(浮かび)立ち並んでいます。
「大空より、人、雲に乗りて下り来て、土より五尺ばかり上がりたるほどに立ちつらねたり。」
[訳]:大空から、人が、雲に乗って降りてきて、地面から5尺ほど上がったところで(浮かび)立ち並んでいます。
■意味2:自動詞
時代を遡る、時代が古くなる。
[出典]:道長 大鏡
「上がりても、かばかりの秀歌えさぶらはじ。」
[訳]:時代を遡っても、このような優れた歌はきっとないだろう。
「上がりても、かばかりの秀歌えさぶらはじ。」
[訳]:時代を遡っても、このような優れた歌はきっとないだろう。
■意味3:自動詞
昇進する、官位が高くなる。
[出典]:少女 源氏物語
「大臣、太政大臣にあがり給ひて...」
[訳]:大臣は、太政大臣にご昇進なさって...
「大臣、太政大臣にあがり給ひて...」
[訳]:大臣は、太政大臣にご昇進なさって...
■意味4:自動詞
(武芸などが)
上達する。
[出典]:風姿花伝
「上がるは三十四、五までのころ、下がるは四十以来なり。」
[訳]:(能の芸が)上達するのは三十四、五歳までのころで、衰えるのは四十歳以降である。
「上がるは三十四、五までのころ、下がるは四十以来なり。」
[訳]:(能の芸が)上達するのは三十四、五歳までのころで、衰えるのは四十歳以降である。
■意味5:自動詞
のぼせる。
※この用法は、「気のあがる」などの形で用いられる。
[出典]:徒然草
「気のあがる病ありて...」
[訳]:のぼせる病があって...
「気のあがる病ありて...」
[訳]:のぼせる病があって...
■意味6:自動詞
(馬や水しぶきなどが)
跳ね上がる。
[出典]:古今著聞集
「やがて上がりて投げけるに、てんさかさまに落ちて...」
[訳]:すぐに(馬が)跳ね上がって(乗っていた人を)放り出し、真っ逆さまに落ちて...
「やがて上がりて投げけるに、てんさかさまに落ちて...」
[訳]:すぐに(馬が)跳ね上がって(乗っていた人を)放り出し、真っ逆さまに落ちて...
■意味7:自動詞
(船や風呂から)
でる。
■意味8:補助動詞
(「食ふ/飲む」の尊敬語で)
召し上がる。
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