はじめに
普段は根から水分を吸い上げている植物ですが、土壌の水分が少なくなってしまったり、天気がよすぎて蒸散しすぎてしまうと(水分を出しすぎてしまうと)、植物は枯れてしまいます。
しかし、移動することはできない植物といえど、さすがに枯れる前に抵抗をみせます。その抵抗について述べて行きましょう。
気孔を閉じる
水分が足りなくなると、まず植物は
蒸散で飛んで行く水分の量を抑えようとします。アブシン酸という物質が生成され、この働きによって気孔を閉じるのです。
これによって蒸散で飛んで行く水分の量を10分の1~30分の1に抑えます。
吸水力を上げる
それでも水分が足りなくなると、今度は
根の吸水力を上げます。これは植物内の水分が少なくなったことによって、
細胞内の浸透圧が高まることで起こる現象です。