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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / ヘレニズム世界

「ラオコーン」とは わかりやすい世界史用語1045

著者名: ピアソラ
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「ラオコーン」とは

ラオコーンは、ギリシャとローマの神話に登場するトロイアの神官であり、特にトロイア戦争に関連するエピソードで知られています。彼の物語は、古代から現代にかけて多くの芸術作品や文学作品に影響を与えてきました。

ラオコーンの背景と家族

ラオコーンはアポローンの神官であり、トロイアの王家に関係する人物とされています。彼の父はアゲノール、またはアンキセスの兄弟だと言われています。ラオコーンには二人の息子がいましたが、彼らもまた父の運命に巻き込まれることになります。

トロイア戦争とラオコーンの役割

トロイア戦争の最中、ラオコーンはギリシャ軍がトロイアに送り込んだ木馬(トロイの木馬)に対して警告を発しました。彼はトロイア市民に対し、この木馬を城内に持ち込むべきではないと訴えました。彼の警告はギリシャ軍の策略を見抜いたものでしたが、同時に神々の怒りを引き起こすことになりました。

ラオコーンの死

ラオコーンの最も有名なエピソードは、彼とその息子たちが巨大な海蛇に襲われる場面です。この出来事は、彼がトロイの木馬に槍を投げつけた直後に起こりました。神々は彼の行動に怒り、アテーナーまたはポセイドーンが海蛇を送り込み、ラオコーンとその息子たちを殺害しました。このエピソードは、ヴァージルの『アエネーイス』やクイントゥス・スミュルナエウスの『ポストホメリカ』などの古典文学に描かれています。

ラオコーン像

ラオコーンの物語は、古代から多くの芸術作品の題材となってきました。特に有名なのは、ヴァチカン美術館に所蔵されている「ラオコーンとその息子たち」の彫像です。この彫像は紀元前1世紀頃に制作されたもので、ヘレニズム時代の彫刻の傑作とされています。彫像はラオコーンとその息子たちが海蛇に襲われる瞬間を劇的に表現しており、その緊張感と動きの表現は非常に高く評価されています。
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・「ラオコーン」とは わかりやすい世界史用語1045

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『世界史B 用語集』 山川出版社

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