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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / ギリシア世界

ネアポリスとは わかりやすい世界史用語920

著者名: ピアソラ
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ネアポリスとは

古代ギリシアの植民市ネアポリスは、現在のイタリアのナポリに位置し、紀元前6世紀に設立されました。この都市は、ギリシア文化の重要な拠点として発展し、地中海全域にわたる貿易と文化交流の中心地となりました。

ネアポリスの設立と初期の歴史

ネアポリスは、紀元前6世紀にアテネ人(クマエからの植民者)によって設立されました。クマエは、イタリア本土における最初のギリシア植民市であり、ネアポリスはその延長として発展しました。ネアポリスという名前は「新しい都市」を意味し、クマエの発展とともに新たな都市としての役割を果たしました。

経済と貿易

ネアポリスは、その戦略的な位置を活かして、地中海全域との貿易を盛んに行いました。特に、ギリシア本土、シチリア、エジプト、カルタゴなどとの交易が活発であり、これにより都市は繁栄しました。ネアポリスの商人たちは、ワイン、オリーブ油、陶器などのギリシア製品を輸出し、金属、木材、穀物などの原材料を輸入しました。

文化と社会

ネアポリスは、ギリシア文化の重要な中心地としても知られていました。都市の建築、芸術、宗教はギリシアの影響を強く受けており、アゴラ(市場)や神殿などの公共施設が建設されました。また、教育機関や図書館も設立され、学問や哲学が盛んに行われました。特に、ネアポリスは音楽や演劇の中心地としても知られ、多くの芸術家や学者が集まりました。

ローマとの関係

ネアポリスは、ローマとの関係においても重要な役割を果たしました。紀元前4世紀にはローマの支配下に入りましたが、ギリシア文化の影響を強く受け続けました。ローマ時代には、ネアポリスは重要な文化的中心地として栄え、ローマの貴族たちが訪れるリゾート地としても知られました。

ネアポリスの遺産

今日のナポリは、イタリアの重要な都市であり、古代のネアポリスの遺産を今に伝えています。ナポリの歴史的中心地はユネスコの世界遺産に登録されており、多くの古代遺跡や中世の建築物が残されています。特に、古代の港やアゴラの遺跡は、当時の繁栄を物語っています。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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