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18_80 アジア・アメリカの古代文明 / イラン文明

ゾロアスター教とは わかりやすい世界史用語886

著者名: ピアソラ
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ゾロアスター教とは

ゾロアスター教は、古代イランに起源を持つ宗教であり、ザラスシュトラ(ギリシャ語名:ゾロアスター)によって創始されました。この宗教は、善と悪の二元論的な世界観を持ち、アフラ=マズダを最高神として崇拝します。

歴史的背景

ゾロアスター教は、紀元前にイラン高原で発展したとされていますが、具体的な創始時期は不明です。ザラスシュトラは、古代イランの多神教的な宗教を改革し、アフラ・マズダーを中心とする一神教的な信仰体系を確立しました。この宗教は、アケメネス朝ペルシャ(紀元前550年〜330年)の時代に公式の宗教として採用され、その後のササン朝(224年〜651年)でも国教として維持されました。



教義と信仰

ゾロアスター教の中心的な教義は、善と悪の二元論に基づいています。アフラ・マズダーは善の神であり、創造主として崇拝されます。一方、アンラ・マンユ(またはアーリマン)は悪の霊であり、アフラ・マズダーに対抗する存在です。

アフラ=マズダ: 知恵と光の神であり、宇宙の創造主。アフラ・マズダーは、正義、真実、秩序を象徴します。

アンラ=マンユ: 破壊と混乱の霊であり、アフラ=マズダの対抗者。アンラ=マンユは、嘘、不正、混沌を象徴します。

ゾロアスター教の聖典は『アヴェスター』であり、これはザラスシュトラの教えや儀式、祈りを含む一連の文書です。『アヴェスター』は、ヤスナ、ヴィスパラド、ヤシュト、ヴィーデヴダートなどの部分に分かれています。

儀式と実践

ゾロアスター教の儀式は、火を中心としたものが多く、火は純粋さと神聖さの象徴とされています。ゾロアスター教徒は、火の前で祈りを捧げ、儀式を行います。

拝火: ゾロアスター教の神殿には常に火が灯されており、信者はこの火に向かって祈りを捧げます。

ナオジョテ: ゾロアスター教への入信儀式であり、通常7歳から12歳の間に行われます。この儀式では、入信者は白い衣装(スドラ)と聖なる帯(クスティ)を身に着けます。

ジャシャン: 感謝の儀式であり、物質界と精神界に平和と秩序をもたらすとされています。

文化的影響

ゾロアスター教は、古代ペルシャの文化と歴史に深く根ざしており、その影響は他の宗教や哲学にも及びました。特に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の終末論や天使の概念に影響を与えたとされています。

ユダヤ教とキリスト教: ゾロアスター教の善悪二元論や終末論は、ユダヤ教の黙示文学やキリスト教の終末論に影響を与えました。

イスラム教: ゾロアスター教の影響は、イスラム教の天使学や悪魔学にも見られます。

パールシー: インドに移住したゾロアスター教徒の子孫であり、現在もインドの経済社会で重要な役割を果たしています。

イランのゾロアスター教徒: イラン国内にも少数のゾロアスター教徒が存在し、ヤズドやケルマーンなどの地域にコミュニティがあります。

ゾロアスター教は、古代イランに起源を持つ重要な宗教であり、その教義や儀式、文化的影響は非常に深いものがあります。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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