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18_80 東アジア世界の形成と発展 / 北方民族の活動と中国の分裂(魏晋南北朝時代)

五胡十六国とは わかりやすい世界史用語534

著者名: ピアソラ
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五胡十六国とは

五胡十六国(304年から439年)は、中国の歴史において非常に混乱した時期であり、北方の異民族が中国北部に短命な王朝を次々と建てた国家の総称及び時代です。この時期は、五胡(五つの異民族)と十六国(十六の王朝)によって特徴付けられます。

五胡とは

五胡とは、匈奴、羯、鮮卑、氐、羌の五つの異民族を指します。これらの民族は、東漢時代に北方から中国に移住し、西晋王朝を倒して自らの王国を建てました。

匈奴: 匈奴は北方の遊牧民族であり、その正確な民族的起源は不明ですが、モンゴル系であると考えられています。
羯: 羯は遊牧民であり、匈奴の一派である可能性があります。
鮮卑: 鮮卑はモンゴル系の遊牧民族であり、後に北魏を建国しました。
氐: 氐は西方の高地から来た民族で、農耕を主とし、チベット・ビルマ語族の言語を話していたと考えられています。
羌: 羌も西方の高地から来た民族で、主に牧畜を行い、チベット・ビルマ語族の言語を話していました。

十六国とは

十六国とは、五胡が建てた王朝を中心に、304年から439年の間に中国北部に存在した短命な王朝を指します。これらの王朝は、漢族の王朝名を採用し、互いに戦いながらも東晋王朝とも対立しました。

漢趙: 匈奴の劉淵が建てた王朝。
後趙: 羯の石勒が建てた王朝。
前秦: 氐の苻健が建てた王朝。
後秦: 羌の姚萇が建てた王朝。
北魏: 鮮卑の拓跋珪が建てた王朝。

歴史的背景

五胡十六国時代の背景には、西晋王朝の崩壊があります。西晋は内乱と外敵の侵入により弱体化し、最終的に五胡の侵入によって滅亡しました。五胡はそれぞれの地域に王国を建て、中国北部は分裂状態に陥りました。

主要な出来事

永嘉の乱: 311年、匈奴の劉淵が西晋の首都洛陽を攻撃し、西晋は滅亡しました。
前秦の統一: 376年、前秦の苻堅が北方の大部分を統一しましたが、383年の淝水の戦いで東晋に敗北し、前秦は崩壊しました。
北魏の統一: 439年、北魏の太武帝が北方を統一し、五胡十六国時代は終焉を迎えました。

文化と影響

五胡十六国時代は、異民族の文化が中国に大きな影響を与えた時期でもあります。異民族の統治者たちは漢族の文化を取り入れ、漢族の官僚制度や儒教を採用しました。また、仏教もこの時期に広まりました。

この時代の混乱と分裂は、後の隋・唐王朝による再統一の基盤を築くこととなりました。五胡十六国時代は、中国の歴史において重要な転換点であり、多様な文化が融合した時期でもあります。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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