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18_80 アジア・アメリカの古代文明 / 中国の古典文明(殷・周の成立から秦・漢帝国)

殷墟とは わかりやすい世界史用語288

著者名: ピアソラ
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殷墟とは

殷墟は、中国の考古遺跡であり、殷(商)王朝の最後の首都の遺跡です。殷は紀元前16世紀から紀元11世紀まで続いた王朝で、殷墟はその最終期の首都でした。現代の安陽市に位置し、19代の王が遷都して以来、殷代後期には都の名前が商と呼ばれ、これが殷の別名を商と呼ぶ由来となっています。

この時期は12人の殷王の治世を経て、中国で最も古く、最大の考古遺跡の一つです。また、盗掘された甲骨片の発見がきっかけとなり、ここで最古の中国の文字である占いの骨の碑文が発見されました。

殷墟は長らく忘れ去られていましたが、1899年に近隣で売られていた占いの骨の調査をきっかけに再発見されました。その後、数十年にわたる集中的な発掘と研究が行われ、2006年にユネスコの世界遺産に選定されました。

位置: 殷墟は中国の北部河南省にあり、現代の安陽市の近くに位置しています。
歴史的背景: 殷王朝の最終首都として、255年間にわたり12人の王と8代にわたって繁栄した殷を築きました。この時期は中国の青銅器時代の黄金期であり、多くの王墓や宮殿、後の中国建築の原型が発掘されています。特に、宮殿と王家の祖先の神殿には80以上の家の基礎があり、殷墟で発見された占いの骨には、中国で最も古い文字の証拠が確認されました。また、王家の墓地エリアには戦車や人骨が含まれており、殷商文明の高度な工芸技術を示す装飾された青銅の祭器、玉器、骨器などが出土しています。

殷墟は中国の歴史的な重要な首都遺跡であり、その都市計画と配置は後の中国の首都の建設と発展に大きな影響を与えました。また、占いの骨の碑文は中国で最も古い成熟した文字であり、殷の歴史を明らかにする証拠となっています。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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