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18_80 西アジア・地中海世界の形成 / 古代オリエント世界

フェニキア人の都市シドン 世界史用語178

著者名: ピアソラ
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シドンとは

シドンは、現在のレバノンに位置し、地中海沿岸の重要な港町でした。この都市は、紀元前3千年紀にまで遡る長い歴史を持ち、多くの文明によって支配されてきました。シドンは、特に紫色の染料の生産で知られ、その染料は非常に希少で高価であったため、紫は王族と同義で高貴とされました。また、ガラス製造の技術においても高い技術を持っており、その技術はシドンが豊かで有名になる一因となりました。

シドンの歴史は、アッシリア人、バビロニア人、エジプト人、ペルシャ人、ギリシャ人、そして最終的にはローマ人による支配を受けました。新約聖書の時代には、ヘロデ大王がシドンを訪れ、イエス・キリストや聖パウロもこの地を訪れたと言われています。その後、アラブ人によって征服され、オスマン帝国の支配を受けることになります。

シドンは、その歴史の中で、多くの文化的交流の場となりました。フェニキア人は優れた船乗りであり、地中海全域にわたって航海し、文化を広めました。シドンから出航した船は、フェニキア文化を世界に広める重要な役割を果たしました。また、シドンの職人たちは、エジプトからブリテン島に至るまで、幅広い地域でその製品が見つかっており、フェニキアの貿易の人気を証明しています。

シドンの考古学的な発掘からは、アケメネス朝のものとされるリチックな石器が見つかっており、陶器の発明よりも前の時代のものと推測されています。また、シドンは聖書に38回も登場し、カナンの最も重要な沿岸都市の一つとされています。
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・フェニキア人の都市シドン 世界史用語178

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『世界史B 用語集』 山川出版社

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