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猿人 その進化と特徴 世界史用語15

著者名: ピアソラ
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猿人の誕生

猿人は、約700万年前から約130万年前までアフリカ大陸に生息していました。彼らは、私たちの祖先として位置づけられ、6つの属に分類されています。猿人の特徴は、脳容積が類人猿とほぼ同程度であること、歯並びがヒトに近いこと、尾がなく直立二足歩行が可能であることなどが挙げられます。また、彼らは道具を使用し、原始的な石器を使っていました。



アウストラロピテクス属

猿人の中でも最も有名なのが、アウストラロピテクス属です。彼らは約400万年前から約100万年前までアフリカ南部から東部にかけて分布していました。アウストラロピテクス属の代表的な種、アウストラロピテクス・アファレンシスは、約320万年前に生きていました。その骨格は、類人猿に似た部分とヒトに似た部分を備え、直立二足歩行の可能性を示唆しています。

アウストラロピテクス属には他にもアウストラロピテクス・アフリカヌスやアウストラロピテクス・ボイセイなどが存在し、彼らの生活や進化に関する興味深い発見があります。

パラントロプス属

パラントロプス属は、約230万年前から約120万年前までアフリカに生息していました。代表的な種として、パラントロプス・ボイセイとパラントロプス・ロブストスが挙げられます。パラントロプス・ボイセイは、アウストラロピテクス・ボイセイと同じく「ゼイニス」という名前の化石で知られています。パラントロプス・ボイセイは、アウストラロピテクス・ボイセイとは別の種で、大きな顎骨と臼歯を持っており、草食性であったと考えられています。一方、パラントロプス・ロブストスは、小さな顎骨と歯を持ち、雑食性であったとされています。



アルディピテクス属:人類の直接の祖先

最も人類に近いとされる猿人の属は、アルディピテクスです。アルディピテクス属は、約440万年前から約350万年前までエチオピアに生息していました。その代表的な種、アルディピテクス・ラミドゥスは、約440万年前に生きていました。アルディは、身長約120cm、体重約50kgで、直立二足歩行と木登りの能力を兼ね備えていました。アルディの発見は、人類の進化における重要な転換点を示唆しています。

猿人は、人類の進化において不可欠な役割を果たした存在であり、さまざまな種が存在しました。猿人からホモ属への進化過程はまだ解明されていない部分も多く、今後も新たな発見や研究が期待されます。
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・猿人 その進化と特徴 世界史用語15

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『世界史B 用語集』 山川出版社

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