古王国時代
それではまず最も古い古王国時代を見ていきましょう。
古王国時代は紀元前2686年頃から紀元前2185年前後の約500年に勃興した第3王朝から第6王朝の時代を指し、首都の
メンフィス(下エジプト)を中心として大いに国が栄えました。
この時代、エジプトにおけるファラオの権力が確立し、ファラオは神の化身として
神権政治を行いました。
古代エジプトでは、神の代理としての神官としてファラオがいたわけではなく、ファラオそのものが神の化身であると信じられており、神(の化身)が政治を行うという政治体制を神権政治と言うようになりました。
神権政治では神が直接国を治めるので、その権力は絶大なものになります。ファラオの命令はいかなるものでも従わなくてはなりません。そのような政治体制の中で、のちのエジプト文明を象徴づける国家事業が行われるようになりました。ピラミッドの建設です。
ピラミッド建造のはじまり
ピラミッドは、第3王朝の
ジェセル王により階段状のピラミッドが建造されたのが始まりだと言われています。
(ジェセル王のピラミッド)
ピラミッドは未だに謎が多く、王の墓とする説、ナイル川の氾濫時に職を失った農民を国家が労働者として雇ったという説など様々ですが、未だ建造の真相は明らかになっていません。
その後第4王朝に入り、ピラミッド事業は最盛期を迎えます。
クフ、カフラー、メンカフラーの三人のファラオが、現在でもエジプトのシンボルでもあるギザの3大ピラミッドを建造しました。
これは世界七不思議 (ギザの他、バビロンの空中庭園、エフェソスのアルテミス神殿、オリンピアのゼウス像、ハリカルナッソスのマウソロス霊廟、ロードス島の巨像、アレクサンドリアの大灯台)の一つですね。
しかし、度重なる大規模なピラミッドの建造は王国の国力を次第にそぎ落とし、古王国時代は終焉を迎えることとなります。
(左から、メンカウラー65m、カフラー136m、クフ138.8mのピラミッド)