よく出てくる三角比
90°<θ<180°の範囲において、よく出てくる三角比を紹介しましょう。
よくでてくる値は、
θ=120°、135°、150°のときです。それぞれ説明していきましょう。
θ=120°
まずはこの図をみてください。
半径2の半円において、θ=120°の場合です。
θ=∠POA=120°ということは∠POB=60°です。
∠POB=60°、∠PBOが直角ということは
△POBは辺の比が2:1:√3の直角三角形であることがわかります。
このとき、△POBについて考えます。
ここで注意しなければならないのは、OB=-1という点です。
(※現実ではありませんが、概念的なものと思ってください。)
θ=120°を考えるということは、△POBを考える(ただしOB=-1)を考えることと同意義なのです。
よってこの図において
がわかります。
θ=135°
続いてθ=135°のときを考えてみましょう。
次の図をみてください。
θ=∠POA=135°ですので、∠POB=45°です。∠POB=45°、∠PBOが直角ということは、
△POBは辺の比が1:1:√2の直角二等辺三角形ということがわかりますね。(ただしOB=-1)
θ=135°を考えるということは、先ほどと同じように、△POB(ただしOB=-1)を考えれば良いことになります。
よってこの図において
であることがわかります。
θ=150°
最後にθ=150°のときです。
これも同じように図にして考えてみます。
θ=120°、135°のときと同じように考えると
△POBは辺の比が、2:1:√3の直角三角形であることがわかります。(ただしOB=√3)
このことから
がわかります。
θ=120°、135°、150°のときの値がよく出題されますので、いま見てきたように、自分で導き出せるよう取り組んでくださいね。