いちめんに/一面に
このテキストでは、古文単語「
いちめんに/一面に」の意味、解説とその使用例を記している。
副詞
■意味1
いっぺんに、いっせいに。
[出典]:
能登殿最期 平家物語
「...と言ひて乗り移り、甲のしころを傾け、太刀を抜いて、
一面に打つてかかる。」
[訳]:...と言って乗り移り、兜のしころを傾けて、太刀を抜き、(三人で)
いっせいに討ってかかる。
■意味2
そのあたり一帯に、全面的に。
[出典]:那須与一 平家物語
「沖には平家、舟を一面に並べて見物す。」
[訳]:沖では平家が、舟をあたり一帯に並べて見物する。