かなしぶ/悲しぶ
このテキストでは、バ行四段活用の動詞「
かなしぶ/悲しぶ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「かなしぶ」には
①愛しぶ
②悲しぶ
などの用法があるが、ここでは「②悲しぶ」を扱う。
バ行四段活用
未然形 | かなしば |
連用形 | かなしび |
終止形 | かなしぶ |
連体形 | かなしぶ |
已然形 | かなしべ |
命令形 | かなしべ |
■意味:他動詞
悲しむ、嘆く、悲しいと思う。
[出典]:
亡児 土佐日記
「京へ帰るに、女児のなきのみぞ
悲しび恋ふる。ある人々もえ堪へず。」
[訳]:京都に帰るのに、女の子がいないことばかりが
悲しく恋しく思われる。そこにいる人たちも(悲しみを)堪えることができない。