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古文単語「ほどなし/程無し」の意味・解説【形容詞ク活用】

著者名: 走るメロス
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ほどなし/程無し

このテキストでは、ク活用の形容動詞「ほどなし/程無し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容詞・ク活用

未然形ほどなくほどなから
連用形ほどなくほどなかり
終止形ほどなし
連体形ほどなきほどなかる
已然形ほどなけれ
命令形ほどなかれ


意味1

狭い

[出典]:夕顔 源氏物語
ほどなき庭に...」

[訳]狭い庭に...


意味2

距離が近い、遠くない、そばである

[出典]:夕顔 源氏物語
「起き出でてそそめき騒ぐも程なきを、女いと恥づかしく思ひたり。」

[訳]:(住民たちが)起き出してざわめき騒ぐのもそばであるので、女はとても恥ずかしいと思った。




意味3

小さい、高さがない、低い、卑しい

[出典]:葵 源氏物語
ほどなき衵、人よりは黒う染めて...」

[訳]小さい衵を、他の人達よりは黒く染めて


意味4

時間が経っていない、早い、間がない、若い

[出典]九月二十日のころ 徒然草
「その人、ほどなく失せにけりと聞き侍りし。」

[訳]:その人は、間もなく亡くなってしまったと伺いました。

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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