きもこころ/きもごころ/肝心
このテキストでは、古文単語「
きもこころ/きもごころ/肝心」の意味、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味
正気、精神。
[出典]:
猫また 徒然草
「小川の端にて、音に聞きし猫また、あやまたず、足許へふと寄り来て、やがてかきつくままに、頸のほどを食はんとす。
肝心も失せて、防かんとするに力もなく...」
[訳]:小川のほとりでうわさに聞いた猫またが、ねらいどおりに、(僧の)足元にさっと寄ってきて、すぐさま飛びつくやいなや、首のあたりに食いつこうとします。(僧は)
正気も失って、防ごうとするも力も出ず...