くくもりごゑ/くくもり声
このテキストでは、古文単語「
くくもりごゑ/くくもり声」の意味、解説とその使用例を記している。
※「くぐもりごゑ/くぐもり声」とも。
名詞
■意味
(内にこもって)
はっきりしない声、はっきりと聞こえない声。
[出典]:
これも仁和寺の法師 徒然草
「医師のもとにさし入りて、向かひゐたりけむありさま、さこそ異様なりけめ。ものを言ふも、
くぐもり声に響きて聞こえず。」
[訳]:医者の所(家の中)に入って、(医者に)向かって座っていたであろう有様は、さぞかし風変わりであっただろう。ものを言うにも、(足鼎の)
内にこもってはっきりしない声に響くので(周りの人には)聞こえない。