とりゐる/取り率る
このテキストでは、ワ行上一段活用の動詞「
とりゐる/取り率る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ワ行上一段活用
未然形 | とりゐ |
連用形 | とりゐ |
終止形 | とりゐる |
連体形 | とりゐる |
已然形 | とりゐれ |
命令形 | とりゐよ |
■意味:他動詞
(強制的に)
連れていく、召し連れる。
[出典]:
かぐや姫の昇天 竹取物語
「かくあまたの人を賜ひてとどめさせ給へど、許さぬ迎へまうで来て、
取り率てまかりぬれば、口惜しく悲しきこと。」
[訳]:このようにたくさんの人をお遣わし下さり、(私を)お引きとめなさいますが、(それを)許さない迎えがやって参りまして、(私を)
召し連れておいとましてしまうので、残念で悲しいことです。