わきまふ/弁ふ
ハ行下二段活用
未然形 | わきまへ |
連用形 | わきまへ |
終止形 | わきまふ |
連体形 | わきまふる |
已然形 | わきまふれ |
命令形 | わきまへよ |
■意味1:他動詞
見分ける、判別する、心得る、物の道理を理解する。
[出典]:
悲田院の尭蓮上人は 徒然草
「...とことわられ侍りしこそ、この聖、声うちゆがみ、荒荒しくて、聖教の細やかなる理いと
わきまへずもやと思ひしに...」
[訳]: ...と事情を説明されたので(訪ねてきた人は、堯蓮上人のことを)、(東国出身の)この僧は、発音がなまり、(言い方も)粗野で、仏教の細かな道理はたいして
心得ていないのではと思っていたのですが...
■意味2:他動詞
弁償する、つぐなう、返済する。
[出典]:今昔物語
「彼の母の借れるところの稲を員のごとくわきまへて...」
[訳]:彼の母が借りた所の稲をその数の通りに返済して...